異星人をヨチヨチ歩きにまでしてくれた上司

社会人になって10年が経ちます。

いまの会社で3社目となりますが(2社目は結婚と転居でパート勤務)、やっと慣れてきたところで1社目の新人だった頃を思い出すようになりました。

大学院を出たばかりの私は、バイト経験こそあるものの飲食店の厨房や通信教育の採点といった地味なものばかりで、電話の取り方ひとつ知らない非常識人間でした。

それでも院を出たというプライドだけは人一倍強く、会社側は厄介な新人だと思っていたに違いありません。

デスクワークという仕事は、それ以外のコミュニケーション能力が意外と重要となります。

電話とメールのバランスや、決定事項の実施のタイミングなど、言葉では言い表せないような直感に頼るような業務が結構あるのです。

当時の上司は高卒で、会社一本で頑張っている2児のお父さんでした。

私が突然変な質問を投げかけても丁寧にわかりやすく答えてくれて、彼のお陰で異星人のような存在だった私が、ヨチヨチ歩きの社会人くらいにまで上がれた気がします。

ところが、同部署の中で不倫が発生し、同時期にその上司は他支部へと異動になってしまいました。

邪魔者がいなくなった部署内では、不倫中の二人が勢力を持ち、私の負担は増すばかりでした。

1社目はその後すぐに退社してしまいましたが、あの時の上司の指導があってこそ、今の自分がいるのだと思うと感謝しかありません。

異星人の新人が入ってきても、いまなら対応できる自信があります。